食の「いつ・どこで・誰が」を、
出典で確かめる。

Meshinomy(メシノミー)は、料理がいつ成立したかを 3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・追記式の検証ログで 記録する、検証可能な「食の成立学」データベース。俗説も、その反証も読み物にする。

1770料理
1770検証済
76食文化圏
8968出典
12963検証ログ

有名なのに、起源は一つではない

誰もが知る料理ほど、発祥には諸説がある。王妃命名説や三日月伝説のように 反証された「創られた伝統」も。俗説と判定を出典で確かめる。

記章(DB由来の作図・装飾/監修・認証ではない)|起源説確度C・検証済C にぎり寿司 江戸(日本) 俗説握り寿司は、文政のころ両国・回向院前に店を構えた華屋与兵衛という一人の料理人が考え出した——そう語り継がれてきた。一個の天才のひらめきから、江戸… 反証済(創られた伝統) 記章(DB由来の作図・装飾/監修・認証ではない)|起源説確度B・検証済B ラーメン 日本 俗説ラーメンを日本で最初に食べたのは、水戸黄門でおなじみの水戸藩主・徳川光圀だった——そんな話が広く語られてきた。1697年、光圀が中国から亡命して… 反証済(創られた伝統) 記章(DB由来の作図・装飾/監修・認証ではない)|起源説確度C・検証済C とんかつ 日本 俗説とんかつといえば、銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」が1899年(明治32年)に分厚い豚肉を油で揚げる「ポークカツレツ」を発明し、それが今日のとんかつに… 反証済(創られた伝統)

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検証ストーリー

俗説をどう検証し、何が分かったか。出典と検証ログでたどる読み物。

起源説 C 恵方巻 日本節分の夜に恵方を向いて太巻きを丸ごと黙って食べる恵方巻は、江戸の末に大阪・船場の商人が始めたとよく語られるが、江戸から明治にこの習わしがあったことを示す資料は今のところ見つかっていない。記録でたどれるのは大正から昭和初めの大阪の限られた土地の習わしまでで、それを関西へ、さらに全国へ広めたのは寿司屋と海苔問屋の組合、そしてコンビニの売り出しだった。 起源説 C バレンタインのチョコレート 日本2月14日に女性から男性へチョコレートを贈る日本の習わしについては、1958年にメリーチョコレートが東京の百貨店で開いたセールが「日本で初めて」のバレンタインセールだったとよく語られる。だがそれより前から洋菓子店や百貨店がそれぞれにバレンタインの売出しを始めており、この習わしを始めた一社を名指すことはできない。 起源説 B クリスマスケーキ 日本日本のクリスマスケーキは1910年に不二家が売り出したのが始まり、とよく紹介されるが、「クリスマスケーキ」の名と作り方はその5年前、1905年に出た製菓書にすでに載っている。家庭に広まったのは戦後のことで、それを広めた店については史料の語るところが分かれ、一社には決まらない。 起源説 B アイスクリームコーン 全世界アイスクリームのコーンは1904年のセントルイス万博で発明された、という有名な話は史料と合わない。円錐に巻いた焼き菓子にアイスを詰める菓子は、その半世紀以上前の1846年にロンドンで出た料理書にすでに載っており、万博でコーンを売り出したとされる人は何人もいて、そのうち誰が最初かは確かめられていない。 起源説 B ちゃん系ラーメン 日本ちゃん系ラーメンは、2020年6月8日に東京・神田駅西口のガード下で開いた「神田ちえちゃんラーメン」に始まる醤油ラーメンの型で、生まれた土地は東京である。2019年に生まれたとする記述もあるが出典は示されておらず、それより前に同じ型の店があった記録も見つかっていない。 起源説 B さゞれ石 日本さゞれ石は、おろした長芋に小麦粉と白砂糖と塩を加えて擂り、煮た大納言小豆を混ぜて枠で蒸し、小口から切る寄物(よせもの)である。明治28年(1895年)の料理書にはすでにこの名で載っているが、いつ誰が作り始め、なぜさざれ石と呼んだのかは分かっていない。

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