食材から辿る / 旧大陸

練乳 素材 時期 C検証済

原産地 米国 ・ 成立年代 〜1835

練乳が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。

乳に砂糖を加えて蒸発させ、クリームや蜂蜜ほどの濃さにして保存する方法は、1835年3月に英国でウィリアム・ニュートンの名で特許になった(明細書は1836年刊の特許誌に載る)。遅くともこの年には方法として書かれていた。どこまで遡るか(下限)は史料で切れていない。1856年のゲイル・ボーデンの米国特許は砂糖を混ぜない濃縮乳のもので、加糖練乳の始まりではない

3ゲート

食材入手ゲート
牛乳(家畜化ウシの搾乳・旧大陸在来)と砂糖。乳に砂糖を加えて蒸発させる方法は1835年のウィリアム・ニュートンの英国特許に書かれている。ゲイル・ボーデンの1856年の米国特許15,553号は砂糖を混ぜない濃縮乳のもの。アペール(1820年代)などの蒸発乳は前史
調理技術ゲート
乳に砂糖を加え、温風を通すか真空のもとで蒸発させて濃縮し、砂糖の力で保存する。この方法は1835年のウィリアム・ニュートンの英国特許の明細書に書かれている。ゲイル・ボーデンの1856年の米国特許15,553号は真空で濃縮する方法を、砂糖を混ぜない濃縮乳について請求したもので、明細書自身がニュートンらの先行特許に触れている
場ゲート
乳業の工場生産。米国では1852年ごろの Alden & Co.、英国では1855年の Grimwade の特許による製造が早い例として記録される(いずれも砂糖を加える)。ボーデンは1856年にコネチカット州 Wolcottville で工場を試みたが果たせず、1857年に Burrville で少量を作り、1858年に New York Condensed Milk Company を作った

各地への伝来 10

各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。

  • 1852頃 米国 技術発明加工
  • 1866頃 スイス 技術発明加工
  • 1869〜1884頃 日本 日本開国(明治)
  • 1880〜1910頃 ベトナム 植民地交易
  • 1890〜1921頃 ブラジル 技術発明流通
  • 1896頃 中米 交易路流通
  • 1898〜1950頃 プエルトリコ 植民地交易流通
  • 1900〜1910頃 フィリピン 植民地交易
  • 1900〜1920頃 メキシコ 交易路流通
  • 時期不明 フロリダ 技術発明

練乳の到来が成立を縛った料理 6

練乳が届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。

練乳を使う料理 6

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